日本ではなぜ女性が男性にチョコレートをあげて愛の告白をするというものがバレンタインなのだろうか、と考えたことがある。

私はアメリカにいたことがあり、その時バレンタインデーだからと好きだった人にチョコレートをあげようと思ったのだが、どの店も女性より男性が多く気の利いたラッピングをしているチョコレートなど売られていなかった。代わりにかわいいキャンディーにバレンタインという文字が入っていたりして、その売り場のそばには決まってといっていいほど花が売られていた。レジには多くの男性が並んでいる。女性専門の下着屋さんにもバレンタインデーは男性客が多くいた記憶が。私は何も知らずに好きだった人に安いチョコレートを渡すと、相手は訳のわからないといった顔をしている。相手は私に下着とキャンディー、そしてステキな花をくれた。

友人達に義理チョコを渡した時も皆に変な顔をされた。義理などありえないのである。そんなことも知らないから変に誤解をした人もいた。好きでもない人にそういうことをするのは義理でもなんでもない。相手の気持ちを踏みにじるだけなんだなとその時思った。私は19歳だった。

さて、バレンタイン文化についてアメリカ人に日本との違いを説明してはみるものの、やはり理解されることはない。そういう訳で、私にとってバレンタインって両方考えられるので、日本にいる時とアメリカにいる時とで脳みそを切り替えなければならないやっかいな行事でもある。

学生時代は日本で手編みのセーターをプレゼントしたことがあるが、上手くできてしまい手作りだと信用されなかったりした記憶もある。派遣社員をやってた時は、安い給料から義理チョコを渡すべきがどうか悩み、渡さないのにホワイトデーにもらったりしてどうすれば良いのか悩んだこともある。

思えばホワイトデーも日本ならではである。外資系の会社で働いていた時、英国の会社だったため多くのイギリス人やらオーストラリア・ニュージーランド人がいたけど、この人たちだけかな、日本のバレンタイン文化を楽しんでいたのは。

義理チョコ、本命チョコやプレゼントなどいろんなところでもらっては、ホワイトデーになるとそんな文化は日本だけしかないから知らなかった、ごめんといい毎年それを繰り返す。日本は天国だと言ってた人たちも多かった。こういう思い出しかないな。私の旦那さまは日本人だけど、あまり良いチョコレートが好きではないので、買ってきて渡して少しもらう。バレンタインデー、イコールいいチョコレートが私も食べられる日となっている。