バレンタインのチョコレートの思い出は、小学校からはじまります。といってもクラスで全員の男子にチロルチョコを配った女子がいるというのを聞いて、へぇー。すごい人がいるもんだなぁと感心しただけで、自分で誰かにあげたということはありません。

今でこそ友チョコなど言われるようになりましたが、我が家でもバレンタインデーの日になると昔から母親が家族3人分のチョコを買ってきていました。スーパーでいろいろ売られているので、つい手が出るのでしょう。それで毎年バレンタインの時期になると、チョコレートが食べられるのを、ウキウキして待っていました。

最近ではバイトで一緒だった若い女性から手作りのチョコクッキーを貰いました。甘さ控えめのスイーツが多くなった中、やはり女性の作ったのもご時世にあわせて、かなりの薄味。噛めば噛むほど妙においしいチョコクッキーでした。

自分でチョコレートをあげたのは、社会人になってからのことです。これはお歳暮などの贈答品と同様の感覚で、デパ地下で3粒ずつチョコを買って会社の男性社員たち全員に渡しました。お返しには男性社員全員でお金を集めたのでしょう、スカーフを貰いました。嬉しいというよりは面倒くさいような、恐縮したような気分になりました。

2年目にはバレンタインの規模が縮小し、お返しもスカーフからハンカチに格下げとなり、3年目にはすっかり無くなってしまいました。もっぱら現在の私のバレンタインの楽しみといえば、バラエティー豊かなチョコを目に出来ることでしょう。

しかし私が好きなのは定番の板チョコ。やはり昔から食べてきたものに愛着があります。ソフトクリームのコーンに入ったイチゴとチョコ味のは特に好きで、豪華なスイーツや一粒、数百円もするチョコより、よほど恋しくなり、ときどき買います。2月といえば寒いさなかですし、年も明けて一段落し、これといって楽しみのない時期。どちらにしろチョコだけでワクワクした気分になれるのですから、こんな嬉しいことはありません。