現在の自分にとってバレンタインはそれほど大きなイベントではありませんが、幼いときは相手に告白をする絶好の機会だと考えていたときがありました。なかでも一番の想い出は、小学校6年生のバレンタインです。
当時とても一途に好きな人がいました。彼との想い出はたくさんありますが、一番は修学旅行のとき。移動のバスもほとんど隣の席で帰りに彼の肩が私の肩に寄り添ってきたとき、とてもドキドキしてました。その後、教室でも隣の席になってもっともっと仲良くなり、もうお互いに好きだったとは思いますが、思いは伝えないままの状態が続きました。
そんな相手に、バレンタインは少しでも自分の思いを伝えるチャンスだと思い、当時一番仲がよかった友達と一緒にチョコ作りをしました。大きなハートの形のチョコを作り、真ん中には「Love」という文字を書きました。ラッピングも悩みに悩んでたくさんハートのついたピンクの包み紙を選びました。ここまであからさまなプレゼントにしておきながら、彼一人に渡すのは恥ずかしかったので、彼といつも一緒にいて、私も仲良くしていた男の子にもチョコを作りました。その彼にはしっかり「義理チョコ」であることを明記したのを覚えています。
渡すときも、直接渡すのが恥ずかしかったので、彼がいない間にランドセルに入れました。それを見たときの彼の様子を見ていましたが、周りの男の子にひやかされてとても恥ずかしそうにしていました。私はその光景を見ながら、とてもドキドキしていました。
その後は特にいつもと変わらず彼とは仲良くしており、ホワイトデーもお返しをもらったのですが、告白はされず。卒業式を迎え、このままなのかなと思った翌日、彼が電話で告白してくれました。この告白が私の人生で初めての告白でした。
大人になってからの方がお金のかけ方や演出の仕方など、もっと洗練されてきますが、このときのバレンタインが一番、一生懸命で周りに惑わされることなくまっすぐ自分の思いを貫いていたと思います。彼とは自然消滅してしまいましたが、このバレンタインはとてもいい思い出となっています。