私にとって忘れられないバレンタイン…。
それは、小学校3年の頃から片思いをしていた同じ中学の同級生の男の子についにチョコを渡した日、ですね。
運動も勉強もできて、背の高い男の子でした。長い片思いの間、ついぞ同じクラスになったことはなかったですが。彼はわりと無口でシャイで、男子の友達は普通に居たけれど女子とはあまり交流をもたない子でした。クラスも違うので、ほとんど口をきいたこともなかったのですが、中学に入ってから同じ運動部になり(というか私が同じ部と知ってて入った)、部活のときに事務的な言葉をかわすぐらいにはなりました。元来、私は好きという気持ちをわりと隠せないタイプなので(そのくせ告白するのは苦手)、好意をもっていることはなんとなくは彼に伝わっていたと思います。なにかと理由をつけては、彼のそばに居たし。
そんななか、私がはっきりと意思表示をしたのは中3のバレンタイン。すごーくベタですが、市販のハートチョコにペンでメッセージを入れたものを作ったと記憶しています。女の子らしくパッキングしたりして、準備は万全。
さてバレンタイン当日、どきどきしながら、下校時に渡そうと思っていたのですが、なんと彼はさっさと帰宅してしまったのです。しかし、そこでメゲたらせっかくのチョコが泣く。意を決して、彼と比較的仲のいい女の子の友人に付き添ってもらい、彼の自宅まで出向いてチョコを渡しました。もともと照れ屋さんで女の子に対して奥手な彼は、恥ずかしそうに笑いながら言葉少なにお礼を言ってくれましたが、もう私は緊張のあまり、なにを話したかもよくわからず…。
そして後日、奇跡が起こりました。なんと、ホワイトデーの日に彼が私の自宅にお返しを届けに来てくれたのです。それも一人で。彼には結果として振られてしまったので、その日のお返しはあくまで単なる「お返し」でしかないと後で分かったのですが…。なんだかんだでほろ苦い思い出となってしまいましたが、自宅のドアを開けたらそこに彼が立っていた、あの衝撃と感動は、いまでも忘れられません。