私は想い出のバレンタインというと、大人になってからよりも小学生や中学生の時のバレンタインが心に浮かんできます。

小学生の頃は近所の男子にあげるのが慣例でしたが、特に想い出に残っているのは、中学生の時のバレンタイン。

1年生の時は、友達が好きな男の子の下駄箱にチョコレートを入れるのを手伝いました。今思うと、漫画みたいですよね。でも、そのときは私も友達も一生懸命でした。

2年生の時は、好きな子のために友達とココアクッキーを作りました。実は、これが一番心に残っています。ココアの色を間違えて、まるで焦げた炭のような塊になってしまったハートの形のクッキーを、綺麗にラッピングして男の子にあげました。あまりに黒かったため、これは大変だと話し合い、夜に渡すという微妙に卑怯な手段に出ましたが、しっかり色は見られていたようです。大変料理上手な子だったため、食べてくれるか心配だったのですが、ちゃんと食べてくれて、お礼の言葉までもらってしまいました。味より見た目より、自分のために作ってくれたというのが嬉しかったみたいです。今思えば申し訳ないクッキーだったなとは思うのですが、慣れないバスに乗り材料を買いに行き、休日をつぶして家のキッチンで友達と右往左往して作ったそれは、きっと心だけはこもっていたので美味しかったに違いない、と少しずうずうしい事を思っています。

残念ながら3年生の時に渡したチョコレートは受け取ってもらえなかったのですが、それすらも甘酸っぱいいい思い出となっています。

いつの時代も、時が過ぎれば全部想い出になるものなんですね。今ではそんな風に一緒に時を過ごした友達たちは、結婚したり、パパになったり、婚約したりとそれぞれの道を歩いています。

でも、私がバレンタインと聞いて思い出すのは、あの懐かしい校舎や制服、好きだった人との想い出なのです。そんな風な想い出をくれた友達たち。皆あの頃のように、幸せで笑っていてくれればいいと心の底から思います。今年も友チョコばかりな私ですが、いつかきっと。あの頃と同じように、一生懸命渡したい相手が出来ることを願っています。