今やバレンタインと言いますと、友チョコや義理チョコなど本命チョコ以外にも様々な名目でチョコの受渡しがされており、昔に比べるとお年寄りから子供まで非常に広い年齢層に受け入れられていると感じます。
また、チョコ自体も昔はそれほど値段の高いものは無かったと記憶していますが(知らなかったのかもしれませんが)、最近では海外の高級ブランドが進出してきて、1個何百円とか普段ではとても買えないチョコがこの時ばかりは売れるから凄いですよね。心のこもった手作りチョコなんかもあって、これを貰うと何だか心温まる感じがして来ますよね。
誰でもバレンタインの思い出は多少なりともあると思いますが、自分の一番の想い出は中学校の時の事です。今では友達にもチョコを渡すのは普通なのですが、当時は義理チョコは存在しませんでしたので、どちらかと言うと本命あるいは仲良しぐらいでないと、チョコにはありつけませんでした。
自分はどちらかと言うと内向的な性格なので、冗談半分にでも「チョコ宜しく」なんて言い出せるタイプではありませんでした。また、大抵クラスには人気者がいてチョコをたくさん貰っており、羨ましく感じていました。
そんな自分にも生まれて始めてのバレンタインチョコがやってきたのです。今度もチョコはないなと学校を出ようとした時の事でした、少し好意を感じていた女子が急に自分の目の前に立って、チョコを渡してくれたのです。あまりの突然の出来事に、自分はありがとうも言えずにただ相手の顔を見つめるだけでしたが、女の子は照れくさそうに微笑むと小走りでかけてゆきました。
家に帰るまではチョコを隠しながら大切に持って行きました。そして包装をあけると小さな手紙が同封されており、以前から気になっていたのだけれどもなかなか言い出せなくてこのチャンスに想いを伝えようと思った風な事が書いてあった記憶があります。今考えてみても何だか小説に出て来そうな出来事だったと思います。