私のバレンタインの思い出について書きます。

あれは初めて海外へ行ったときの話しでした。偶然にもその日は彼女と初めて迎えるバレンタインでした。しかも、初めての海外への移動でもありました。私はその準備で忙しくバレンタインデーがいつかなんてこともすっかり忘れていました。

空港から出発して何時間経ったでしょうか、急に彼女に何かの箱を渡されました。その箱の中には彼女が作ったいびつな生チョコが入っていました。とても感動しました。しかし、これで終わればいい思い出になるのですが、この後がよくありませんでした。初めての海外でしかもありえないくらい深夜の到着でした。空港では宿泊先も寝ているのか連絡もつきません。しかたなくタクシーをつかまえて目的地である宿泊先の知人の家へ向かいました。

言葉も満足に伝わらない場所での移動はとても不安でしたが、無事に現地に到着できました。そこで遭遇してしまったのです。海外で恒例の、日本人にたかる外国人ってやつです。現地に到着するといきなりバレンタインデーなのでチップをくれないかと言われたのです。目的地に着いて早くその場を去りたいので、私はすばやくポケットに潜ませていた10ドル紙幣をドライバーに渡しました。

無事に目的地に着いたことで安堵している私の横で彼女が怒っているではないですか。彼女がいうには10ドルは当時のレートで日本円に換算すると1000円に相当するとのことです。そんなお金を躊躇せずに渡す私の神経が信じられないと言っていました。私はその彼女の言葉にとても驚きました。無事につけたので1000円くらいのお金いいのでは?と思いました。そこで知人がでてきてくれたので結局は喧嘩になりませんでしたが、深夜の海外でいきなり喧嘩にまで発展しそうな事態になりました。それが私の思い出のバレンタインとなりました。その後行った知人の家では深夜から早朝にかけてバレンタインパーティが行われていたのはとても偶然とは思えませんでした。