バレンタインデーと言えば人それぞれ、様々な思い出がある日だと思います。私も少ないながらも思い出が色々とありますが、一番記憶に残っているのは一浪して予備校に通っていた時の事でしょうか。

大学受験に失敗して、ストレートでは大学にいけず予備校に一年間通っていた時の話ですが、その時に同じクラスの女性と仲良くなり、夏前には付き合うことになりました。記憶の中の話なので美化されているのかもしれませんが、話も合うし性格も似ていて一緒にいて本当に楽しい女性だったと思います。彼女は頭も良くて勉強で分からないことは教えてもらったりしつつ、毎日楽しくデートして勉強して有意義な日を過ごしていました。

しかしながら、翌年の大学受験の日、彼女は希望している大学の受験をしていないことが分かりました。理由を聞くと、両親の具合が悪く、実家の長野に帰らなくてはならないとのことです。これには本当にショックを受けました。お互い、まだ高校を出たばかりの身ですから、当然自立して自分の稼ぎだけで生活していくことは出来ません。ですので、心情的には長野に帰って欲しくないとは思っていましたが、反対も出来ませんでした。遠距離恋愛と言う選択肢も二人の間で話に上ったのですが、まだ大学生の身分、上手く行くとは思えませんでした。

結局彼女は地元の長野の大学を受験することに。その年のバレンタインデーは楽しい日になるはずだったのが、残念ながら彼女が長野に帰り、二人がお別れする悲しい日になってしまいました。今でも帰り際に彼女が泣きながらくれた大きいチョコレートが忘れられません。もう30年以上生きてきていますが、こんなに悲しいバレンタインデーを過ごしたのはこの日だけです。

私も3年前に結婚し、最近彼女も結婚したそうです。幸せになって欲しいと思います。ただ、このバレンタインデーの日は彼女も覚えていると思います。もう会うこともありませんが、お互いの胸の中にだけある思い出って何だか良いですよね。